役者の勉強をやってきた関係上、耳はそれなりに鍛えてきた。音というわけではないがセリフの言い回しや間、ニュアンスなど。
例えば、あるCMで女の子が下駄箱を開けると大量のラヴレターが落ちてくる。とめどなく流れてくるラヴレターの川の中に流されていく...という全くもってつまらない?CMを見たことがあるのだが、冒頭のシーンで下駄箱から大量に落ちるラヴレターに驚いて「キャッ」と言う、その一言、声だけは素晴らしかったり。たぶんあれは素のリアクションなんだろうなぁ、といつもそんな目でテレビなどを見てしまう自分がいたり。
これが自分のセリフになると全く分からなくなるのが不思議だ。だからみんなビデオに撮って客観的に見たりして勉強する。鏡とかもそう、街中で鏡を見つけると自然に自分の姿勢や立ち姿などを確認してしまう。部屋では手鏡で表情の確認をしたり。どの程度ホッペを上げればきれいに笑っているように見えるか、とか。
だから「役者はみんなナルシスト」などと勘違い?されるのかも。

話がだいぶ横道にそれてしまったが

つまり、ピアノを自分で弾く音はそれなりにちゃんと聴かないといけないんだよなぁってこと。
そりゃ聴いてますよ。「あ、転んだ。」とか、「音間違えた」とか。

そうじゃなくて

囲碁や将棋でいう「大局観」っていうのかなぁ。全体の流れ、ってのともちょっと違うんだけど。うーん。
キラキラした音っていうのかなぁ。自分の納得できる音??
マンガを読んで強く感じた。もちろんマンガから音が出るわけないのだが。
もちろん現実はつらく厳しいものだけど(笑)、せめて自分が「あ、この音いいな♪」って思える演奏が出来たらいいな☆

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